会頭挨拶

昭和100年、戦後80年の節目に当たる本年10月11日(土)12日(日)に、第53回日本伝統鍼灸学会の学術大会東京大会が、昨年同様江戸川区のタワーホール船堀にて開催されます。
日本伝統鍼灸学会の前身は、1973年に「経絡治療学会」と「東洋はり医学会」が現代派・科学派と称する西洋医学の刺激鍼と一線を画す目的で大同団結し、「日本経絡学会」として設立されました。その後1991年に「日本伝統鍼灸学会」と改名し現在に至っております。
今回の大会テーマは「世界に羽ばたく日本伝統鍼灸~学理と術技を未来に託す~」であります。これは日本伝統鍼灸学会の使命と目的である「世界の健康増進」「日本伝統鍼灸のより一層の発展と普及」「日本伝統鍼灸の学術の構築および現実の医療に関わる鍼灸臨床学の確立」に相応ずるものと考えます。
以上の事柄を踏まえたうえで、各種講演(特別講演ではオランダ在住の東洋はり医学会海外総支部長であるスティーブン・バーチ氏が登壇)、実技公開、各会派による入門講座などを企画準備中であります。
会員はもちろん、学生、資格取得して間もない鍼灸師、これまで伝統鍼灸に触れて来なかった鍼灸師を対象に、伝統鍼灸の真髄に関する一層の知識と理解が深まる絶好の機会となります。大勢のご参加をお待ち申し上げます。
一般社団法人 東洋はり医学会 会長 谷内 秀鳳
実行委員長挨拶

第53回日本伝統鍼灸学会学術大会東京大会実行委員会のまとめ役を担当させていただくことになりました。
今大会のテーマは、「世界に羽ばたく日本伝統鍼灸~学理と術技を未来に託す~」です。第53回大会テーマの下、日本伝統鍼灸の価値や魅力を様々な視点から改めて認識し、後の世代に継承していくとともに、その価値や魅力を広く世界に発信していくことの大切さについて、皆様と語り合い、共有できる場となれば幸いです。
本大会の企画としては、伝統鍼灸領域における著名な先生方による講演はもちろんのこと、特別講演では山口智先生(全日本鍼灸学会副会長)、金岡恒治先生(早稲田大学スポーツ科学学術院教授)にもご登壇いただき、伝統鍼灸・伝統医学の可能性をさらに広げることができればと考えております。
実行委員会では、他にも多数の実技講演とシンポジウム「補法と瀉法の理論と技術」、公開座談会、各会派による入門講座、セミナー、ワークショップ等、多彩な企画を用意しております。また、業者展示にも工夫を凝らしており、広い空間でゆっくりご覧になることができると思います。
第53回大会が、日本伝統鍼灸のあり方や将来について共に考え交流する場となるよう、実行委員一同、頑張ってまいりたいと思います。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
一般社団法人 東洋はり医学会 奈良雅之